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6.3 潤滑方法
6.3.1 グリース潤滑と油潤滑の比較
転がり軸受の潤滑方法は、グリース潤滑と油潤滑に大別される。
グリース潤滑の場合、グリースを一度充てんすれば普通の使用条件では半年ないし2年ぐらい補給しなくてもよくメンテナンスフリーの要求に適する。
しかし、許容回転数、潤滑剤の寿命、冷却効果など多くの点で油潤滑のほうが優れているので設計が許されるならば油潤滑を推奨する。
表6.4にグリース潤滑と油潤滑の比較を示す。
6.3.2 グリース潤滑
グリース潤滑のとき、ハウジングの内部空間は軸受容積の1.5倍程度あればよい。
取付けのとき軸受に十分グリースをつめ、ハウジング内には空間の 1/4〜1/3 程度つめるのが一般的である。
ハウジング内の空間が上記より狭いときは、グリースの量は、軸受を含めた空間の約 1/2〜2/3 が適当である。
グリースの補給に当っては、単にハウジング内にグリースを詰めるだけでなく、確実に軸受内部に注入する必要がある。
グリース量が多すぎると回転によってグリースがかくはんされ、温度が高くなり、
劣化を早めるばかりでなく、軟化を促進し、漏れを生じるので注意を要する。
一般には、グリースは一度詰めれば長い間補給しなくてもよいが、
ハウジングはグリース補給、交換の容易な設計にしておくことが望ましい。
回転数の高いときなど、グリースを頻繁に補給することが必要なときには、
グリースニップルを備えてグリースガンで入れるのがよい。
6.3.3 グリースの補給間隔
高品質のグリースであっても、使用時間の経過とともに、性状は劣化し、潤滑機能が低下するので、
適宜、グリースの補給を行わなければならない。
グリースの補給間隔を運転時間で示すと、図6.2がおおよその目安となる。
図6.2は、軸受温度が70℃以下の場合に適用できるが、70℃を超える場合には、
軸受温度が15℃上がるごとに、グリースの補給間隔を半減させる必要がある。
図から求められる補給間隔は、グリースに ごみ や水分などの有害物質が比較的混入しにくい場合を対象としている。
したがって、これらの悪影響がある場合には、更に補給間隔を短縮する必要がある。
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