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5.1 はめあい

5.1.1 はめあい の目的
 はめあい の目的は、軸受の内輪、外輪を軸あるいはハウジングに固定して、有害な滑り(クリープ)が起こらないようにすることである。 はめあい面に滑りが生じると、はめあい面は摩耗し、摩耗粉が軸受内に浸入して、異常な発熱、振動などの原因になる。 また、シェル形ニードルベアリングについては はめあい によって正しい形状と寸法精度を得ることにある。


5.1.2 荷重の性質と大きさ
 荷重に対して内輪、外輪いずれが回転するかを知る必要がある。 内輪回転荷重の場合、内輪と軸との はめあい がゆるいとクリープが生じる。 この力は内輪を軸方向に締付けるだけでは防止できないから、内輪と軸との はめあい を固くする必要がある。 しかし、取付け、取外しを簡単にするために、やむを得ずゆるい はめあい を用いることもあるので、 この場合、はめあい面の潤滑を良好にして、フレッチングや かじり の発生を少なくする必要がある。
 外輪回転荷重のときには、外輪とハウジングとの はめあい を固くする。 方向不定荷重の場合、すなわちアンバランス荷重、振動荷重、方向不規則な荷重のときには、内輪・外輪とも固い はめあい にするのが普通である。
 荷重の大きさによって、内輪はラジアル方向に圧縮されるとともに、幾分ひろがり、最初に与えた しめしろ が減少するが、 ラジアル荷重によって しめしろ がなくならないことが必要である。 普通荷重以下のラジアル荷重による しめしろ の減少量F は、次式によって概略求められる。



5.1.3 はめあい面の粗さの影響
 はめあい における しめしろ は、はめあい面の塑性変形により多少減少する。 はめあい 後の有効な しめしろ は、はめあい面の仕上程度によって異なり、一般的に次式によって求められる。 外輪とハウジングとの はめあい においても同じ考え方が適用できる。



5.1.4 軸受と軸及びハウジングとの温度差
 軸受がある荷重をうけて回転すると、摩擦熱によって軸受の温度が上昇する。 内輪は軸より幾分温度が高くなるので、膨張差により内輪と軸との間の有効しめしろが減少する。 いま、軸受内部とハウジング周囲との温度差を (℃) とすれば、軸と内輪とのはめあい面の温度差は、 大体 (0.10〜0.15) と仮定することができる。 したがってこの温度差による内輪の しめしろ の減少量T は次式によって求められる。

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