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テクニカルレポート | NSK専用軸受 | 高真空用玉軸受 |
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13.3 高真空用玉軸受
普通の潤滑油やグリースが使えないような高真空用として、固体潤滑剤の被膜を施した玉軸受がある。それらの軸受の呼び番号及び主要寸法を表1に示す。それらの軸受には、保持器付きと総玉形式とがあり、用途によってはフランジ付きやシールド付きの軸受も使われる。
保持器付き軸受では、保持器の形状・材質に適切なものを選ぶことにより、低速では低トルクで安定した回転を得ることができる。しかし、高速では保持器と玉との間の滑り摩擦が大きくなり、総玉形式の軸受のほうが適している。
保持器付き軸受と比較すると総玉軸受は玉どうしの滑り接触のため回転トルクはやや大きいが、摩耗が少なく、トルク変動も小さい。そのため総玉軸受は、低速から高速まで使われる。
固体潤滑剤としては、Ag(銀)やPb(鉛)などの軟質金属、二硫化モリブデン(MoS2)などの層状構造物が使われる。これらの固体潤滑剤の薄膜で潤滑された軸受の 100〜9 000min-1 における摩擦・摩耗特性の例を、表2及び図1〜3に示す。表2から、Agは特に摩耗をきらう場合に、Pbや MoS2 は低トルクを要求される場合に推奨される。
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