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12.5 転動体の遠心力

 通常の使用条件においては、軸受にかかる荷重に比べて転動体の遠心力は無視できる程度なので、軸受の寿命計算には、転動体の遠心力は考慮されない。
 しかし、高速で、しかも軸受荷重が小さい場合には、転動体の遠心力が寿命に及ぼす影響は無視できなくなってくる。
 深溝玉軸受や円筒ころ軸受では、転動体の遠心力のために寿命は減少する。アンギュラ玉軸受では、初めの接触角に対して、内輪の接触角が増加し外輪の接触角は減少して、疲労の確率は相対的に変化する。
 遠心力が寿命に及ばす影響の詳細は別として、転動体の遠心力 Fc は、内輪回転の場合、玉軸受及びころ軸受に対して、それぞれ式(1)及び式(2)で表わされる。

玉軸受
ただし、


ころ軸受
ただし、

ここで、 Dw 転動体直径(mm)
Dpw 転動体ピッチ径(mm)
γ: 軸受の内部構造を表わすパラメータ
 
α: 軸受の接触角(°)
Lw ころの長さ(mm)
ni 内輪回転速度(min-1

 軸受62、63系列及びころ軸受NU2、NU3系列について、Kをパラメータとして内輪回転速度に対する転動体の遠心力の線図を、図1に示す。
 また、KB、KR(=K)の値を表1 [PDF: 156KB] に示す。

図1 内輪回転速度と転動体の遠心力
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