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ベアリングドクター
1.まえがき
2.軸受の取扱い
3.軸受の保守管理
4.運転点検と異常処置
5.軸受の点検
6.走行跡と
  荷重のかかり方
7.軸受の損傷と対策
ベアリングドクター

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6.走行跡と荷重のかかり方
 軸受が回転すると内輪、外輪の軌道面は、転動体との転がり接触で走行跡がくすんだ面になります。走行跡が軌道面につくのは異常ではありません。それにより負荷条件を知ることができますので、軸受を取外した場合には軌道面の走行跡についても注意深く観察してください。
 走行跡をよく観察すれば、ラジアル荷重だけを負荷したもの、大きなアキシアル荷重を受けたもの、モーメント荷重を受けたもの、あるいはハウジングに極端な剛性むらがあったことなどが分かります。軸受に予想外の荷重や取付け誤差が大きかったなどをチェックでき、軸受損傷の原因追求の手がかりになります。
 深溝玉軸受において、負荷条件によって生ずる走行跡を図6.1に示します。
 (a)は、内輪回転でラジアル荷重のみを受ける最も一般的な走行跡です。(e)〜(h)に示した走行跡は、軸受に悪影響を与え短寿命となることが多いものです。
 ころ軸受の走行跡(図6.2)においても同様に、(i)は内輪回転荷重で用いられた円筒ころ軸受に正しくラジアル荷重が加わったときの外輪走行跡、(j)は内輪と外輪との相対的な傾きや軸のたわみが大きい場合の走行跡で、軌道面の走行跡はその幅方向に濃淡を生じ、負荷圏の出入口では走行跡は傾斜しています。複列円すいころ軸受では、内輪回転でラジアル荷重のみを負荷したときの外輪の走行跡は(k)に、アキシアル荷重のみの場合を(l)に示します。内輪と外輪の相対的な傾きが大きい状態で、ラジアル荷重を負荷した場合、2列の軌道面に180°ずれた位置につきます(m)。


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