NSK Motion&Control 日本精工グループ
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アニュアルレポート2007

90年の歩み

日本精工株式会社(NSK)は、1914年創業の日本精工合資会社の事業を継承し、1916年に日本最初 の軸受メーカーとして当時の東京府下荏原郡大崎町(現在の本社所在地東京都品川区大崎)に誕生しました。以来、世界のエネルギーロスを減らし、産業の発展に貢献し、2006年11月8日に創立90周年を迎えることができました。
 90年の生産の歩み、技術の歩み、そしてトピックスのほんの一部を振り返ってみます。

NSK 生産の歩み
  創立・開拓期 1916年〜1920年代
  1916 日本精工株式会社創立
現東京都品川区大崎の地に日本最初の軸受メーカーとして誕生
  1917〜1919 製品レンジ拡充
標準玉軸受シリーズ化、円筒ころ軸受、円すいころ軸受生産開始
  1925 軸受専業体制確立
製造品目を検討、経営方針として軸受専業とする体制を確立
  戦時体制期から戦後復興期 1930年代〜1950年代
  1934〜1942 新工場設立による生産能力増強
多摩川工場*(東京都1934)、藤沢工場(神奈川県1937)、製鋼工場*(神奈川県1940)、
専用機械工場*(東京都1942)
  1945〜1953操業再開と生産拡大
操業再開許可(1945)/重要工場指定(1947、48):多摩川*・藤沢工場、
大崎工場*再開(1950)、西日本精工(現大津工場)設立(滋賀県1953)
  1948〜1959 戦後復興需要と新製品への対応
復興需要:鉄道車両用軸受、自動車用軸受、製鉄用大形軸受、繊維機械用軸受
新製品:紡績用スピンドルインサート、浸炭軸受、大形・超大形軸受、小径・ミニアチュア軸受
  高度成長期・海外生産開始時期 1960年代〜1970年代
  1960〜1975 製品多角化とモータリゼーション対応
北日本精工(現前橋工場)設立(群馬県1960):ボールスクリュー式ステアリング、
工作機械部品[ボールねじ、ローラーガイド、スピンドル等]
NSKトリントン社設立(1963):ニードル軸受、NSKワーナー社設立(1964):
AT(オートマチック・トランスミッション)用ワンウェイクラッチ、シートベルト*(1969)、
石部工場分離独立(滋賀県1969)、埼玉工場設立(1975):円すいころ軸受
  1970〜1976 海外生産開始
軸受工場:オーストラリア*〈1970〉、ブラジル〈1972〉、韓国〈1971〉、
アメリカ〈1975〉、イギリス〈1976〉
  国内生産拡充と海外展開進化時期 1980年代〜1990年代
  1983〜1988 国内生産拡充
総社工場分離独立(群馬県1983):自動車部品[ステアリング・CVJ]*、
福島工場設立(1984):小径・ミニアチュア軸受
  1988〜1997 海外自動車向け生産対応
フランクリン工場(US)、ピータリー工場(UK):ハブユニット軸受、現NSKステアリング・
システムズ社(US、UK):ステアリングコラム、アメリカ・タイ:シートベルト*
  1990〜1998 M&Aによる海外展開
イギリスUPI社買収(1990)、ポーランドFLTイスクラ社買収(1998)
  選択と集中から成長路線へ 1990年代後半〜2000年代半ば
  1995〜2006 事業の再編「選択と集中から成長へ」
多摩川工場閉鎖(1999)、シートベルト事業*・CVJ事業*売却、欧州生産拠点再編、
NSKトリントン社子会社化(2003)、天辻鋼球子会社化(2006)、NSK九州設立(福岡県1995)
  1995〜2005 アジア・中国展開加速
軸受工場:インドネシア〈1995〉、マレーシア〈1995〉、タイ〈2002〉、中国[昆山〈1997〉、
虹山〈1998〉、張家港〈2004〉、蘇州〈2004〉、常熟〈2005〉]
自動車部品工場:[ステアリング]タイ〈1996〉、インド〈1997〉、東莞〈2003〉、[AT部品]上海〈2006〉
  NEXT10(創立100周年に向けて) 〜2016年
  2007〜 1兆円企業に向けた成長戦略・体質強化
生産拠点拡充:藤沢第2工場(神奈川県)、アメリカステアリング第2工場、
タイ自動車用軸受工場第2棟、インド自動車用軸受工場
〈〉は、操業開始 *は、その後閉鎖 ・売却
軸受生産当初の図面
1916年 
初の国産軸受
「発展」へのスタート
産業のコメと呼ばれる軸受、現在日本で生産される 総数は年間31.9億個(2006年)です。その第1号の 試作品は、1915年日本精工合資会社で完成しまし た。そして翌1916年日本精工株式会社の誕生とともに軸受生産が本格化し、 日本の機械産業の発展を支えてきました。上の写真は生産開始当初の図面。 今日への発展の起点です。
NSK技術の歩み
導入期
1916 会社創立 玉軸受の生産開始
1931 国産初の航空機用エンジンの主軸受市場投入
1932 自動車の国産化機運→国産軸受の需要増大
展開期
1948
〜 54
戦後の経済復興政策
1950年代後半 海外メーカーとの輸出契約・技術提携
軸受の品質・コスト面で海外メーカーと同等の実力
1957 軸受音の測定法を確立
軸受の静粛化に寄与
1959 ボールスクリュー式ステアリング市場投入
ボールねじ、ボールガイド等の直動製品市場投入
1961 技術研究所の設立
1963 ニードル軸受生産開始
新幹線用主軸軸受開発
1964 AT(オートマチック・トランスミッション)部品生産開始
1968 ステアリングコラム市場投入
成長期
1973 鉄鋼連続鋳造用軸受(外径5m)製作
NSK初の軸受用専用グリース(NS7)開発
1975 VTR用高精度軸受市場投入
1979 軸受寿命の疲労形態理論解析
密封クリーン軸受市場投入
1980 メカトロニクス製品市場投入
1985 熱処理技術(TF化技術)の確立
米英日独伊の5カ国共同による民間航空機用ジェットエンジンV2500用軸受市場投入
1987 自動車ホイール用ハブユニット軸受(第3世代)市場投入
1989 EPS(電動パワーステアリング)市場投入
1990 高清浄度鋼(EP鋼)開発
1996 軸受解析プログラム“BRAIN” 開発
1997 新幹線(300km/h)用軸受市場投入
工作機械用 超高速アンギュラ玉軸受ロバストシリーズ市場投入
1999 ハーフトロイダルCVT(無段変速機)市場投入
2000 回転非同期振れ(NRRO)40nmHDD用玉軸受市場投入
2002 藤沢技術開発センター完成
高速静音ボールねじ「HMC-B02シリーズ」(現BSSシリーズ)を発売
2004 産機用軸受HPSシリーズ市場投入
世界最小軸受開発(内径0.6mm×外径2mm)
2005 風力発電機専用総ころ円筒ころ軸受を開発
2006 高防塵ボールねじ「V1シリーズ」量産
軽量冷間成形ハブユニット軸受を開発
海外工場
1948年 海外ビジネス展開
世界を目指し、
  世界とともに

機械あるところ軸受あり。国際共通規格に基づく軸受はボーダレス製品として世界のあらゆる機械に使われています。1948年戦後復興の槌音の中で始まった輸出は、その後の海外販売法人の設立そして現地生産へとつながっていきました。1972年に2番目の海外工場として設立されたブラジルスザノ工場は35年にわたり、現地社会に溶け込み、現地の産業の発展に貢献しています。今やNSKの海外工場は12カ国、34工場を数えます。
玉軸受
90年間 製品の広がり
2ミリから6メートルまで
米粒に乗った軸受。外径2mm、内径0.6mmの玉軸受です。NSKは、外径2mmから6mまであらゆるサイズを供給する総合メーカーです。また、軸受の働く場所も様々。歯医者さんのドリル「デンタル・ハンドピース」に使われる毎分40万回転の最速軸受、500℃の高温で使用されるCTスキャンX線真空管用など、過酷な環境に耐える縁の下の力持ちです。
人口衛星
Courtesy NASA
1918年 空を飛んだ日
地球を越えて宇宙へ
NSKの空への歴史は古く、既に1918年に航空機の機体用軸受として搭載、その後国産初の航空機エンジン主軸用(1931年)、日本最初のジェットエンジン用(1945年)、米英日独伊5カ国共同プロジェクトV2500エンジン用(1985年)へと進化しました。そして現在、NSKの軸受やボールねじ、リニアガイドは人工衛星や国際宇宙ステーションに載って宇宙から地球を眺めています。
1975年から未来へ 環境への貢献
未来のために
NSKの製品はエネルギーロスを低減するエコ製品。NSKは「環境経営」を重要課題と位置づけ、1975年環境管理部を設立して以降、環境マネジメントに取り組んで来ました。環境貢献型製品の開発、地球温暖化対策、ゼロエミッション、物流対策、グリーン調達活動などを推進するとともに、社員全員の意識向上のための環境教育も実施しています。環境保全は、私たちNSKグループの責務です。
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