| コア事業の筆頭と言える標準玉軸受については、中国や東欧に生産を移管し、中国メーカーの追い上げに対抗できるコスト競争力を実現、さらなるポジションの強化を図ります。あわせて、以下の成長分野・市場を重点的に強化します。
1. 自動車用軸受
「自動車用軸受世界No.1」のポジションの確立を目指します。特にハブユニットは、当期の売上高伸び率が
24%(320億円から396億円)で、自動車用軸受全体の伸び率(対前期比 16%
増)を牽引する戦略製品です。すでに欧米系の自動車メーカーからの大型受注を獲得しているほか、当期は軽自動車に搭載可能な「HUBK」の開発に成功、高い技術力を背景に、国内外での受注活動を積極的に展開し、トップサプライヤーとしての地位を確実にしていきます。
2. 自動車部品
需要増大が期待される EPS を中心に、世界トップクラスのステアリングシステム・サプライヤーを目指します。EPS
は、国内と欧州を中心に大きく売上を伸ばしており、当期の売上高伸び率は 32.7%(284億円から377億円)です。当期は高出力
EPS システムの開発に成功し、大型車両への搭載が可能になったほか、中国にステアリングコラム・ジョイントを生産する東莞恩斯克転向器有限公司を設立、ステアリング事業の価格競争力強化とグローバル供給体制の確立を図ります。
3. アフターマーケット向け軸受
一般産業向けの軸受については、ころ軸受を中心にアフターマーケットでの地位向上を目指します。収益性の高いアフターマーケットでは、すでに市場が確立している米州、欧州はもとより、近年急成長しているアジアについても、収益力強化の最重要テーマのひとつとして本格的な取組みが必要と考えています。
4. 精機製品
精機事業については、技術開発力の強化によって用途別に新世代技術を商品化し、売上増に寄与する新製品の開発に取り組んでいきます。また、トップシェアを誇るボールねじをはじめ、リニアガイドやメカトロ製品についても新規顧客の開拓による販売拡大を目指します。
5. 中国市場
現在中国では、昆山NSK社の増強、TIMKEN 社との円すいころ軸受合弁生産会社設立、ステアリング製品の生産会社の設立など、数々の大型プロジェクトが進行しています。調達面でも上海に調達センターを開設、中国の低コスト部品を世界各地の生産拠点へ供給する体制を構築しています。また、2003年2月には中国事業を統括する中国傘型企業(投資性公司:持株会社)を設立、生産・販売・調達・技術の全面展開を図ります。 |