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NSKアニュアルレポート2002
研究開発体制


NSKのグローバル技術拠点
(クリックすると、別ウィンドウで拡大図が表示されます)

 NSKは、日本をはじめ、米州、欧州、アジアの各地域に合計13ケ所の技術拠点を展開していますが、技術・商品開発の中心は日本に置いています。日本の技術拠点で取り組んでいる技術開発力の強化に向けた取組みをご紹介します。

1.藤沢技術開発センター竣工

藤沢技術開発センター
 2002年4月、神奈川県の藤沢工場敷地内において、約48億円をかけて技術開発センター棟,生産技術センター棟の新築及び実験棟の新・増改築を実施し、コーポレート研究開発拠点へと、リニューアルを行いました。これにより、総面積にして約60%増加させるとともに、実験・試験設備の整備・増強を行い、特に次世代商品の開発力と既存商品分野における先行開発力の強化を図ります。また、これまで分散していた開発機能を藤沢技術開発センターに集約することで、軸受、自動車部品、精機製品の各部門の壁を越えた技術の融合による開発のスピードアップと全部門共通の開発のベースとなる基盤技術の強化を図ります。

 

2.組織・業務の改革

 技術コーポレート機能を集約した総合研究開発センターを中核に据えることにより、NSKが保有するすべてのコアテクノロジーを集結し、マーケットニーズに応える新技術・新商品の開発を強力に推進できる体制とすると同時に、業務の改革に取り組んでいます。
開発テーマの管理強化の面では、フェーズ管理を導入しました。フェーズ1〜2については、総合研究開発センターが、フェーズ3〜4については、製品毎に分かれた各技術センターが、それぞれ受け持つ形へ組織を変更し、開発責任を明確化しました。これにより、ヘビーウェイトな開発や次世代新商品の開発(フェーズ1,2)は、総合研究開発センターが専任体制により担当し、製品別の各技術センターは、ライトウェイトな開発(フェーズ3,4)や設計及びお客様からの技術対応に専念する体制となりました。

フェーズ 定義 担当技術部
フェーズ4: 顧客拡大段階
(横展開開発)
製品別技術センター(藤沢、桐原、前橋、総社、他)
フェーズ3: 量産化開発段階
(顧客対応開発)
フェーズ2: 商品開発段階 総合研究開発センター(藤沢) 新技術開発センター(藤沢)
フェーズ1: 基礎開発段階 基盤技術研究所(藤沢)
3.人事制度の改革

 技術部門の人材のモチベーションアップと育成を目的として、人材活性化委員会を設立し、技術部門の特性に合わせた人事制度への改革を2000年度より進めています。

人事評価制度の改革
 業績評価においては、バランス・スコアカードの考え方を導入し、事業戦略とリンクした業績評価指標を構築すると同時に、組織から個人まで、目標の連鎖が図りやすい仕組としました。能力評価においては、従来は全社員共通の評価方式を使用していましたが、職種と職級毎にコンピテンシーモデルを構築し、これに基づいた評価方式に変更しました。この新しい方式による評価は、コーチングによる能力開発にも利用しています。

キャリア開発制度
  NSKの長期発展計画を担う人材育成並びに、個人が抱いている将来像と会社のニーズを整合させた計画的な人材育成の手段として、技術部門独自のキャリア開発制度を構築し、2001年6月より試行を開始しました。

新専門職制度の導入
  高い創造性を持った商品をスピーディーに創出するため、高度な専門性を持った人材を処遇する制度として、新たな専門職制度を導入しました。この制度の適用者は、特定の分野の技術基盤向上やプロジェクトの課題達成に対し責任を負うと同時に、管理職とは異なる賃金体系により処遇される職制となっています。
4.技術開発活動の成果

 以上の改革を含め、開発専任体制を強化する様々な取り組みによって、先行開発力の向上を図っています。2001年3月期の主な成果は、以下の通りです。また、新商品・新技術の開発件数,特許申請件数についても年々順調に増加しています。

軸受:
  • 高負荷容量プレス保持器付円筒ころ"EWシリーズ"の開発
  • 工作機械用超精密円筒ころ軸受の開発
  • ワンウェイ・クラッチ内臓プーリユニットの開発
  • 鉄道車両車軸用センサ軸受の開発

自動車関連部品:

  • ウェッジローラトラクションドライブユニットの開発
  • コラムタイプEPS用制御システムの実用化
  • 第4世代首振りチルトコラムの量産化
  • 新型緩衝ジョイントの開発

精機製品:

  • トランスライドの開発
  • 高負荷駆動用HTF-S1の開発


 

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