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NSKアニュアルレポート2002
特集3:競合状況とグローバルアライアンス
NSKのマーケットポジション
 転がり軸受のグローバルな需要は約2.5兆円と推計されます。主な軸受メーカーは、業界の再編が進む中で、すでに10社ほどに絞られており、当社は、世界ではスウェーデンのSKF社、そして最近合併によって誕生したドイツのINA・FAGグループに次いで3位、国内ではトップの地位にあります。
 自動車部品では、当社の主力製品の一つである電動パワーステアリングが、世界の年間装着車台数330万台のうち半数近くを占め、トップの地位にあります。ステアリングコラムは米国のDELPHI社に次いで2位、国内では1位です。ステアリングジョイントは世界、国内ともにトップの地位にあります。
 精機製品では、ボールねじが世界、国内ともにトップです。リニアガイドは、国内メーカーのTHK社、日本トムソン社に次いで世界第3位です。

(すべて当社推定)

 

 

自社戦略とアライアンス戦略について

 NSK製品の主なユーザーである自動車メーカーを中心に、調達費削減のためサプライヤーを上位数社に絞り込む傾向を強めています。そのため、当社単独で世界No.1、No.2を保てるコア製品については競争力の一層の強化に専念する一方で、単独では優位を保つことが困難な製品については、グローバルに強者連合でのアライアンスを推進し、競争力の確保に努めています。

グローバルアライアンスによる成長戦略

自動車用軸受

○円すいころ軸受:
この分野で世界No.1である米国のTIMKEN社と、トヨタ自動車とその関連会社への円錐ころ軸受の製品及びサービスの共同供給について、2001年8月に提携しました。また、2002年4月には、中国で円錐ころ軸受を生産する合弁会社を設立することに合意し、2004年初旬の生産開始に向けて準備を進めています。

○ニードル軸受:
米国のTORRINGTON社とは、1963年より群馬県高崎市に同製品の生産を行う合弁会社を設立し、主に日本の自動車産業向けに販売してきましたが、日系カーメーカーのグローバル展開の加速に合わせて、同製品をグローバルに共同で供給する体制を整えています。

非自動車用軸受

○航空機用軸受:
2002年4月、スウェーデンのSKF社と欧州の航空機用軸受事業を2005年4月までに段階的に譲渡することで合意しました。

○大形軸受ほか:
2002年6月に、NTN社と鉄鋼、建機、工作機械など一般産業向けの大形軸受について、材料・部品の調達から生産、販売にいたる事業を一貫して運営するための合弁会社を設立することで合意しました。出資割合は、両社それぞれ50%ずつを予定していますが、詳細については、今後、両者の構成員からなる推進チームを設置し、速やかに事業計画を策定し、その具体的推進を図ります。なお、1999年10月には、NTN社から当社へ玉軸受ユニットをOEM供給するほか、転がり軸受に関して両社が保有する知的財産権の相互活用に関し提携しています。日本の業界大手2社の提携により、更なるコスト競争力の強化と業務効率の向上を図ります。

自動車部品

○オートマチックトランスミッション用部品(摩擦材、ワンウェイクラッチ):
米国のBorgWarner社と、1964年に日本で同製品の生産を行う合弁会社を設立し、以来、日本の変速機メーカー及び自動車メーカーに対し、独自の技術力を背景に高いシェアを確保しています。

○CVT(無段変速機):
NSKは1999年に日産自動車、出光興産などとの共同開発により、世界ではじめてトロイダルCVT(無段変速機)の実用化に成功し、日産のセドリック、グロリアに搭載され、2002年には、同社のスカイラインにも展開されています。今後も、CVTの普及に向けてグローバルな展開に取り組みます。

○シートベルト:
自動車部品のグローバルな再編の中で、単独での生き残りは困難と判断し、2003年4月までにスウェーデンのオートリブ社に譲渡します。
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