日本精工株式会社(本社/東京都品川区、取締役 代表執行役社長 大塚紀男、以下NSK)は、温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT*」に搭載された、国産技術で初の高性能姿勢制御用ホイール軸受を開発しました。この衛星は2009年1月の打ち上げ以降、宇宙空間で観測を続けています。
* GOSAT: 地球温暖化の原因となる「温室効果ガス」の濃度分布を観測し、「京都議定書」で定められた二酸化炭素(CO2)の排出量削減に貢献することを目的とした人工衛星プロジェクトです。世界規模での環境変化を見逃さず監視し、人類全体の未来のために活躍することが期待されています。(JAXAホームページより)
衛星の姿勢制御用ホイールは、内部のローテティングマス(はずみ車)をモータで加減速させ、その際に発生する反作用トルクによって衛星の姿勢制御を行います。軸受は、ホイールの性能を左右するコア部品の一つであり、真空環境において、軸受表面の微量の潤滑油だけで宇宙の軌道上で10~15年の長期間、安定して回転し続け、衛星の観測機能に悪影響を与えないよう、振動を低減する必要があります。また、打ち上げ時の振動や衝撃環境、及び軌道上での温度変動にも耐える必要があります。
今回NSKが開発した製品は、ホイールの高信頼性に加えて、低振動、高速回転及び高出力・高トルク化の達成に貢献しています。
NSKは、今後も宇宙開発向け最先端技術の開発を通して、円滑で安全な社会生活へ貢献します。