- 転がり軸受の寿命計算ツールの概要
- NSK 寿命計算ツールでは、NSK 独自の寿命計算法(NSK ABLE Forecaster)、ISO281 寿命計算法(ISO281:2007
準拠)および従来の寿命計算法(JIS B1518 -1992 7.3 基本定格荷重)による転がり軸受の疲労寿命を計算できます。
NSK 寿命計算法 (NSK ABLE Forecaster)
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[NSK ABLE Forecaster]は、NSK における疲労解析および疲労試験に基づき独自に開発した寿命計算法であり、
転がり軸受の実際の使用環境を考慮したものとなっています。
従来式(JIS 規格)では考慮されなかった疲労限荷重、潤滑状態、潤滑剤の汚染度、 材料の効果を的確に反映しています。
ユーザーの皆様が簡単に,しかも正確な軸受寿命予測ができるようにしました。
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詳細については、寿命計算のヘルプをご参照ください。
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[NSK ABLE Forecaster] のご利用にあたって
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本プログラムで計算される軸受寿命は、
フレーキングが発生するまでの,転がり疲れ寿命をいいます。
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本プログラムは、大部分の使用条件に適用できますが、
下記のような条件で使用される場合は適用できない場合がありますので、NSKにご相談ください。
- 静定格荷重C0又は動定格荷重Cの50%のいずれか小さいほうの値を超える大きな荷重が軸受に作用する場合
- 軸受の回転数が20min-1以下の低速回転の場合
- 許容回転数を超える場合
- 軸受温度が130℃を超える環境
- 軸受及び潤滑剤の中に、水などの潤滑劣化物質が混入する場合
- 軸受が高振動下で使用される場合
- 内輪と外輪との間の傾きが大きい場合
- ベアリングに磨耗,さび,電食等の異常が発生している場合
- 潤滑状態が極めて厳しい場合,極度に荷重が小さい場合
ISO281 寿命計算法 (ISO281:2007 規格)
- ISO281:2007 規格の計算法に準拠した寿命計算を行います。
従来寿命計算法 (JIS B1518-1992 7.3 基本定格寿命)
- 従来の、軸受に負荷される荷重のみを考慮した寿命計算を行います。
弊社発行の [転がり軸受総合カタログ] をご参照下さい。